夢みる機械

サブカルメンヘラex.クソビッチの吐瀉。

眠り続ける時の事

「お前、ずっと動いていたんだ。必要以上に。だから、眠っていても良い」
 
 
 
 高校三年生の夏、学校に行かなくなった。
 寝る→起きる→テトリス→寝る→寝る→寝る→起きる→風呂→テトリス→寝る→寝る→寝る
位のローテーションで人間を放棄していた。
 
ってか、改めて見るとテトリス好きだな俺←
 
 退屈だったから学校に行かなくなった訳じゃないし、勉強が嫌いって程、本当は勉強嫌いじゃなかった。
 ただ、元気がなくなった。
 
「私の為に学校に行って」
って云われたり
「私の為に学校に来て」
って云われたり
「なんで云うことが聞けないの」
って怒鳴られるのが嫌だった。
 
 いやいや、本当に、応えようとはしていたよ。応えられるなら応えたよ。
 
 誰も気付いてくれなかった事は、私は皆の思っていた以上に真面目過ぎて、与えられた使命をつい全うする人間であった訳で。
 
 よく言えば「真面目」悪く云えば「自分がない」
 
 で、自分が昔から何だかよく解んなくて、結果部屋に引きこもり→寝る→起きる→テトリス→寝る→寝る→寝る→起きる→風呂→テトリス→寝る→寝る→寝るになった訳で。
 
ってか、改めて見るとテトリス好きだな俺←
 
 ほんの少しの悪い事は、未成年での煙草。
 部屋で煙草を吸いながら、ドアのノックで玄関に向かう。ドアを開けた其処には、先生。
 
 俺、加え煙草。先生と見つめ合い硬直。
 
 すると先生が溜め息を吐いた。
 
「あー、先生高校生の時に煙草はしてたから理解はある。取り敢えず話がしたい」
 
 先生押し入る、私動揺。
 すると先生が私の生活スペースを見て、吐いた言葉が上記だった。
 
 大人になった今、仕事を無理矢理に詰め込んでは、ベッドの上に崩れ落ちる。
 そんな生活を繰り返し思う。
 
「あ、私、動いたら寝なきゃ駄目なんだね」
 
 今起き上がれるのは、自分の為。自分の為に、起き上がる。
 だからたまに、眠っていても構わない。
 私、ちゃんと起きるから、ちゃんとちゃんと起きるから。
 
 今更ながら、先生に会いたい気がするよ。
 会いたい、気がする。